2013年5月2日木曜日

「グローバルな人材」を考えたら「人間力」に行き着いた。

娘がこの春高校1年になった。制服に身を包み、期待に胸を膨らませ登校している。
真新しいスーツ姿の新入社員が、集団で電車に乗り込んでくる場面にも出くわした。この時期、多くの人が新たなスタートを切ったことだろう。夢一杯の彼らが、2か月目辺りから、やっと入った学校や職場が、自分が思い描いていた所と違うなあと感じ始める。「これが現実」と割り切ろうとしても、悔しくて気が重くなる。俗に「5月病」だ。

「思い通りにならない」は当たり前と思うこと。

そもそも「こうなる筈が、そうならない」という状態は常態化していているもので、そのストレスをどう克服するかである。「まあ、いいか」はストレス回避にはなるが、それは「倦怠」や「諦め」という副作用を引き起こす。その結果「ここは、不向きだ」となる。

だが、結論を出すには早すぎる。縁あって入った学校や職場が、まだまだ、どんな所で他にどんな仲間かを知らないままだ。勿論、環境を変えることは悪いことではない。ただ同じ轍を踏まない為にも、新しい仲間がどんな人たちで、何を思い、何を目的に働いているのかを、少し時間をかけて観察してみよう。人生は長い。

若い人には聞きなれないかもしれないが、昔から「石の上にも3年」と言われ、そのくらいの経験が必要で、性急に判断するなということだ。グローバル化が進み、生涯雇用、年功序列などの昔の「会社に奉公」とか「上司、先輩は神様」の発想はなくなっているが、現代のグローバル化でも共通な「夢を持つ大切さ」や、「ミッション」「コンセンサス」「チーム」というワードは大切で、今も昔も同様に言われており、本質は同じである。

海外の方とビジネスしていても、相手先様の所作や言葉の違いはあるが、個人が醸し出す「人間力」「魅力」のオーラは万国共通である。外見や、態度など全く関係ない。それでも気になるときは「概念が生み出す間違った判断」と思ったほうが良い。

2年前、カネボウコスミリオンという会社に来て「一体この会社は何をする所だろう」と思った。一貫して、決まった流通にカネボウや花王の商品をいかにして売るかを業務として歩んだので、「未知の取引先専用のオリジナル化粧品づくり」というOEM概念がない。
「自分が分からないのだから、他の人はもっと分からないはず」。それが、昨年会社のホームページの全面刷新と、ついでに「社長ブログ」まで開設した理由である。

最近、そのホームページに海外からのアクセスがあるようで「社長ブログ」も英語版で加えようという話しが出た。英語は全くの「素人」である。大学まで英語の授業は存在したが、恥ずかしい話だが全く身についていない。

海外でも、私はすべて「日本語」で通している。中途半端に稚拙な英語を使い、誤解でもされたら大変である。いつもの調子の日本語で、相手の目を見て、気持ちを込めて話しをしている。すると、お互いが自国語で話しても、コミュニケーションは、ちゃんと成立しているものだ。そんな話をしていたら、「それは、あいだにいる通訳の方のお陰だ」と言われた。ごもっともである。

「国内市場は限界」と言われ、多くの企業がグローバル化を進めてきたが、語学力だけでは通用しない。「日本語しか話せない営業力のある人」と「営業力はないが英語が堪能の人」の二者択一を迫られたら、迷わず前者を選ぶ。「営業力」は「人間力」にも通じ、「魅力がある」とか「感性が豊か」ということは、とても重要。その人の生き様と中身が出るから。そこに語学力が備われば、完璧である。

心躍る「グローバルな方」との出会い。

最近、仕事でそんな素敵な方と知り合えた。
ファミリーマートさんと共同で開発した専用メイク、新「mfc」キャンペーンの応援をお願いしたモデル・リーザさんである。
ドイツで生まれ、日本ではドイツ人学校に通って育ったので、純日本的な礼節より欧米的なフレンドリーなオーラが出ている。それだけに、芸能界の先輩、後輩の付き合いなどを心配してしまうが、お会いすれば必ず彼女のファンになること間違いなしだ。
テンポのある会話や、お互いのブログの話題などに、賢さと、飾らない人柄の良さが滲み出ていた。彼女の「LIZAのブログ」を拝見したが、価値を見出す発見力と、彼女らしいグローバルな感性で捉えた写真と英語の表現力に驚いた。早速お気に入りに登録した。

決して「田辺は『きれいな女性』だから気に入ったな」ではない。是非、彼女の内面に注目してやって欲しい。これからのグローバル時代で活躍する一人だと思う。彼女の発するエネルギーが、太陽のように周りを照らし、楽しくさせてくれるよう祈念している。
LIZAオフィシャルブログ
mfc LIZAメッセージ動画

心に響く「わが人生の宝」と思う出会い。

リーザさんのように若い方の出会いも感激だが、自分にとって「目指したい太陽」のような「あこがれ」の方との出会いもあった。それは、今なお、寂しさが消えることのない「市川團十郎」さんとの出会いだ。
昨年秋の出会い以来、私が團十郎さんに魅せられた理由をあれこれ考えて分かったのだが、その一つに「團十郎さんの声」がある。
私も人前で話す機会が多々あり、多少の言葉使いと身振りで相手に伝える術は身に付けたつもりだが、團十郎さんはそんな小手先のレベルではない。相手の心の奥深くに届く「音」である。だから「共振」する。天龍寺で、「カネボウさん、有難うございます」という「音」を聞いたときに、私からの感謝が「共鳴」したのである。
日本の伝統文化の歌舞伎役者として、常に厳しい視線を自らに向け、命の意味を考え、生きることの孤高さを内に秘めながら生き抜いた團十郎さんは、まさに世界の人々を魅了する「人間力」をお持ちの方であった。
できることなら、いま一度「團十郎さんの声」を聞きたい・・・。
魅力的なあのお声が再び聞けないことを、心底かなしく思う。

先日、市川海老蔵さんのブログが開設されていた。團十郎さんの意志と市川家の血を受け継いでいる方である。感慨深く、お気に入りに登録した。
成田屋 市川團十郎・市川海老蔵 公式Webサイト
 (※新着情報でこのブログを紹介いただいております)

これまでに多くの方の「人間力」に感服してきた。そしてこれからも、素晴らしい方々とお会いしたい。その期待で一杯です。

「出会いは人生の宝」である。
次回も「心震える素敵な出会い」を紹介してみたいと思います。