2015年9月25日金曜日

新たな「田辺志保のひとりがたり」



縁あって、私を受け入れてくださる会社にめぐり合い、6月から新入社員となった。
札幌に本社を構えるダイレクトマーケティングの頭脳集団の会社である。正式な名称は
FUSION知識融合化法認定法人「フュージョン株式会社」という。ビッグデータの管理分析から
ダイレクトメール制作まで手がけるダイレクトマーケティング全般を業務としている。
私は、麹町の東京オフィスに勤務している。

カネボウ人生37年、メーカーとして化粧品の開発・製造、そして販売会社の流通営業ではお取引先の小売業様への拡販活動をしてきた。顧客データ分析や市場調査・分析、販売促進策の企画運営など、CRM全般は経験がある。しかし、自前以外にも社内担当者が外部業者の協力を得て展開していたし、私自身実務もせずスタッフにお任せしていた。ましてや退社前までは売り上げ・利益・決算など経営が主な業務であったので、フュージョン業務は門外漢といっても良い。
当然、田辺は見習い生である。そもそも社内言語の習得中の身である。
まさに60の手習い?である。

会社に慣れてくると、この会社が取引先様から高い評価と信頼を勝ち得ていることが判ってきた。
とにかく社員が優秀で、よく働くので当然だと思う。

若さ溢れる社員に囲まれ、不思議と心地よい懐かしさを感じている。
何故かな?と考えたら、まず社員一人ひとりが一生懸命であること。若い彼らが一心不乱に業務に打ち込む姿は、その昔カネボウ社員が
「いつか化粧品業界のナンバーワンになるぞ!」と唱え打倒Sで戦ってきた姿と重なるのだ。

「お取引先様のために」の使命感をもち、絶えず新たな挑戦をする。という開拓者精神も魅力のひとつだ。ゆえに向上心が高いので、私も日々刺激的で新鮮な毎日を送らせていただいている。

ついでに、心配で目が離せない我が家の面々も相変わらず元気である。
娘は大学進学に向け、奮闘中だ。大学の付属校では2年生から理系クラスにいるのだが、目指す学部の推薦はそう簡単ではなさそうだ。
この9月末に全国付属校生の統一試験があり、そこで学部推薦が決まるようだ。学校も付属校自体の学力レベルも試されるので、先生も生徒も必死である。

柔道一直線の息子は、この夏、中学柔道部の憧れ「全国中学柔道函館大会」を目指してきたが、残念ながら千葉県大会・個人戦73K級は、ベスト4で終わった。団体戦こそ、と市川七中柔道部レギュラーは優勝を狙ったが、大方の予想を裏切り3位で終わった。涙も枯れた選手たちは「来年の新潟全中に出場!」を合言葉に、3年生引退後の1.2年生は練習を始めた。
負け犬の遠吠えかもしれないが、優勝校が頂点を守るプレッシャーより、失うものがない市川七中は、トップを狙う挑戦者でいられる分だけ気持ち的に有利である。



仕事も家族も挑戦者たれ!

「上には上がいる」を知る者は、謙虚で貪欲なので成長しやすい。ひたすら上を目指し、人が寝ている時間まで鍛錬を重ね、一日一日を悔いなく過ごすしかないのだから雑念や不安がない。
来月から始まる新人戦で答えは出る。見守る親も目が離せない。

これは、会社も仕事もプライベートも同様である。トップに立ったときや目的達成のときは要注意である。喜びと同時に「自信」と「慢心」をうまく手玉に取り、継続達成のプレッシャーや不安感に勝たねばならない。
チーム単位の勝者の場合は「当事者意識の希薄化と油断」は各自に分散するので、チームリーダーのマネジメントが重要になる。

フュージョン(株)の前途を担う若い社員が、挑戦者としての意識を常に持ち、一丸となって精進すれば、業界のリーディングカンパニーは目の前だ。
私が、今やるべきは、新入社員として謙虚で貪欲さを忘れず、一営業マンとして成果を出し、己のいままでの拙い経験や知見が皆様のお役に立てる。を無常の喜びとして日々過ごすことである。
結構、高みの目標だが、還暦オヤジの新たな挑戦である。燃える。



坂村真民「念ずれば花開く」の詩集のひとつ「今」が心に響くなあ。