2017年7月20日木曜日

壁を突き破れ!高校柔道

息子は、高校柔道で新たな局面を迎えている。今まで反則の関節技や奥襟、両膝つきの背負いなどが解禁となり、高校からは一般的な国際柔道スタイルになる。

必然的に組手争い、防御、攻撃など俊敏性と技術とパワーの総力戦となる。中学でそこそでも通用しない。顧問の先生からは、体幹を鍛えろ!と厳命された。背負い投げや巴投げなど、先に、相手に組み手を取られると、かわしきれず投げられてしまうのだ。

息子の高校では、決められた練習時間外に自分の課題に応じ、何をどう鍛えるかを自分でメニューを考え、それを実行する部員が多い。勿論、やる、やらないも本人の自由である。「やらされる練習」でなく自発的に「やる練習」への大変換である。

かくして、このままでは校内選考試合で、階級別2名枠も団体戦の補欠にも入れない。まして、安田学園中等部が全中で日本一に輝いた先輩たちが、現在高2である。有難いことに優秀で後輩おもいの先輩なので、背中を見て、対策も一緒に考えながら練習している。


「井の中の蛙 大海を知らず されど 空の深さを知る」


千葉県中学代表として、応援されるが当たり前だった彼が、仲間たちを応援する側になる。スポーツの世界では、代表から外れた選手が経験する場面だが、悔しいはずだ。
「来年こそ勝負だ。頑張れ!」の叱咤激励など、私が口をはさむ話ではない。今の自分を受け止め、どうしていくのか?これは、息子自身が決めること。

先日、顧問の川合先生と立ち話をした際「彼は意地をみせましたよ」と。その一言だけだが、何となく息子は変わろうとしている姿を感じる言葉であった。

愚鈍で不器用な彼が、落ち込み、自分と向き合い、考え、学び、行き着く先に何があるかは分からないが、今まで以上の練習を決意したことは、間違いなさそうである。

「井の中の蛙大海を知らず」は「されど空の深さを(青さ)を知る」と続く。

大海も空も、まだまだ深く長い道。どこを、どう進もうが自由だが「後退の道」だけは、自分に許してしまっては絶対ダメだ。

先日、意地を見せて勝ち取った「金鷲旗大会2017」のメンバー補欠入り。
国内最大規模の高校柔道大会であり、実に443チームの抜き団体戦で日本一を競う4日間。
前進を目指す仲間と自分のために、福岡で声を枯らせて応援してこい!

金鷲旗大海2017
https://www.nishinippon.co.jp/nsp/judo/kinshu/

安田学園柔道部FB
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インハイ予選と安田学園選手たち